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flexographyフレキソ印刷豆知識

フレキソ印刷 豆知識・知っ得情報

フレキソ印刷は環境面でどのようなメリットがありますか。

インクについてはオフセットやグラビアは多くが油性インクですが、フレキソはほとんどが水性もしくはUVインクです。
したがってインクの環境性は非常に高いことがいえます。
また製版工程においても有機溶剤を使わないものが増えてきているため環境性が高いと言えます。

版を貼り込むと版の端が立ち上がりますが何か抑える方法はありますか。

シリンダーやスリーブに版を貼る際、特にシリンダー径が小さいと版の端が立ち上がります。その際には特殊なテープで抑えることが最も効果的です。
テープの内容につきましてはお問い合わせください。
また、版の固定に粘着性の非常に強い両面テープを用いることや端をシーリング剤などで接着固定する方法もあります。

フレキソ印刷の後加工(ワンパスでの加工)はどのようなことが可能ですか?

フレキソ印刷のワンパスでの加工として、抜き・貼りのほかエンボスやホットプリントも可能です。

フレキソ印刷ではなぜワンパスで後加工が出来るのですか?

フレキソのインクは乾燥性が高いため印刷すると短時間で乾燥し、そのまま加工処理が出来ます。

フレキソ印刷では抜き加工はどのようにおこないますか?

フレキソ印刷は輪転機が一般的で印刷後そのままワンパスで抜き加工を行うのが一般的です。
通常はロータリーダイカットを行いますが、ダイのコストとの兼ね合いもありシートカットを行った後に別工程でトムソン抜き加工をすることもあります。

フレキソ印刷においてプリプレスのデザインデータはどのようなソフトウエアで編集されるのでしょうか?

デザイン業界ではメジャーなアドビ社イラストレータやフォトショップのデータを取り扱いすることが多いですが、フレキソ用に特化しているソフトウエアではありません。
エスコグラフィックス社パックエッジやコムテックス社オーケストラシステムがフレキソのプリプレスシステムとしての専用ソフトウエアとしてメジャーです。

レタープレス印刷とフレキソ印刷とではどこが違うのですか?

感光性樹脂の凸版(似ているが性質は違う)を使用して印刷する方式でありますがレタープレスはペースト状の油性インクを使用するのに対しフレキソは液状の水性(またはUV)インクを使用するのが特徴です。
また、フレキソは版へのインク転写をアニロックスロール1本で行いますがレタープレスは数本のインクロールの間でインクを調整するのが特徴です。

フレキソ印刷機にはどのような種類がありますか?

ユニットの配置により下記の3つのタイプに分かれます。
各ユニットが床に平行して並ぶインライン型、各ユニットが上へ順に配置されるスタック型センターのドラムを中心に円状に各ユニットが配置されるCI(Center Impression)型の3つです。
また、枚葉(1枚ずつ)か輪転(巻き取り)かによっても分かれますが、枚葉機の場合はインライン機と考えていいでしょう。

フレキソ印刷機は枚葉機と輪転機のどちらが多いのですか?

ダンボールではほとんどが枚葉機です。
ダンボール以外のフレキソ印刷機は輪転機がほとんどです。

インライン型の特徴は?

横に一色ずつ並行にユニットで分かれており各ユニットの作業が非常にやりやすいのが特徴的です。

スタック型の特徴は?

縦方向に小スペースで上部上部へとユニットが構成されています。省スペースで生産性が高いのが特徴的です。

センタードラム型の特徴は?

センターのドラムを中心に円状に各ユニットが配置されるており薄いフィルムや紙も見当のずれがほとんどないのが特徴的です。
CI(Center Impression)型とも言われます。

フレキソ印刷関連でどのような組織団体がありますか?

フレキソ技術協会全日本フレキソ製版工業組合フレキソ推進協議会などの組織があります。

フレキソ印刷に関する出版物はどのようなものがありますか?

フレキソ印刷技術ハンドブック(フレキソ技術協会)、入門フレキソ印刷(印刷之世界社)など、少ないですが業界の出版社から出ています。

UVフレキソインクが付着した印版を洗浄する洗浄剤はありますか?

あります。インクメーカーなどからも出されています。
当社でも取扱っていますのでお問い合わせください。

ダンボールにおけるプレプリントとはどのような印刷ですか?

ダンボール印刷は通常ダンボールシートになってから印刷機で印刷されることが多いのですが、プレプリントはダンボールの原紙(表ライナー)の状態で印刷します。
ダンボールシートと違い平滑性があるため印刷の再現性がよく、色間のズレも少ないのが特徴的です。
大ロットが中心でライナーを何本かまとめて印刷されるのが一般的です。

日本でダンボールのプロセスカラー印刷が出来るところはありますか?

たいへん少数ですが日本国内でBOBST社などの印刷機材を持ち精細なダンボールダイレクトでプロセスカラー印刷製品を出荷されている会社はあります。

日本製のフレキソ印刷機はありますか?

ダンボール用については三菱重工、イソワ、ハマダ印刷機械、石川製作所など多数あります。
ラベル、紙器・軟包材などのフレキソ印刷機については太陽機械製作所、ニューロングなどがあります。

フレキソインクはどのようなところで入手できるのですか?海外から入手することは可能ですか?

国内の主要インクメーカーで入手することが可能です。
印刷機械・媒体などをもとにご相談されることをお勧めいたします。

鋼鈑にインクを載せたいのですがフレキソ印刷で可能ですか?

印刷機械のシステムの一部を調整したりインクの転移性を考慮したりは必要かと思いますが実現可能です。
一部ですが実際フレキソの技術を適用して生産されているところもあります。

段ボール印刷では一般的に何線くらいのスクリーンで印刷していますか?

一般的な段ボール印刷では25~30線/インチが一般的です。
ただし高精細のアニロックスを保有している印刷機ではこれより大幅に細かいものが可能です。

フレキソ印刷でベタ濃度を上げるにはどのようにすればいいでしょうか?

インク濃度の高いものを選択する、インクを厚く盛るといった方法も考えられますが、アニロックスロールをセル量の多いもの(一般的に線数の粗いものはセル量が多い)に交換することがベタ濃度を上げるには最も効果が出ます。

フレキソ印刷機のサーボドライブとはどのような仕組みのものですか?

従来型の印刷機は1つのモーターを軸にし、そこからギアで連動して各ユニットが駆動していました。
最新のサーボドライブシステムでは、ユニット間のギアをなくし搬送ユニットや各印刷ユニットが独立したサーボドライブ(電子制御モーター)を搭載し、各ユニットごとを寸分の違いなく電子制御で正確に駆動させることが可能になっております。

サーボドライブ搭載のフレキソ印刷機はどのような効果がありますか?

たいへん正確に駆動しますので、見当あわせが容易です。そのため印刷の立ち上がりが大変早く、印刷スピードを上げても見当ずれがおこりにくいので生産性がたいへん良いと言えます。
また紙などの媒体のロスもたいへん少ないのが特徴です。

樹脂凸版(油性インク用)の洗浄剤をフレキソ版に用いてもいいですか?

いけません。樹脂凸版用の洗浄剤はフレキソ版に不適な溶剤濃度が大変高く、フレキソ版に付けると版が欠けたりやわらかくなったりして、以後その版は使用できなくなります。

PRTR制度とはどのようなものですか?

人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質について、事業所からの排出量および廃棄物に含まれての事業所外への移動量を事業者が自ら把握し国に対して届け出るとともに、国は届出データや推計に基づき排出量・移動量を集計し、公表する制度です。
詳細は経済産業省のホームページに掲載があります。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/

MSDS制度とはどのようなものですか?

事業者による化学物質の適切な管理の改善を促進するため対象化学物質またはそれを含有する製品を他の事業者に譲渡または提供する際にその化学物質の性状および取り扱いに関する情報(MSDS:化学物質等安全データシート)を事前に提供することを義務づける制度です。
詳細は経済産業省のホームページに掲載があります。
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/

ダンボール印刷で使用するバッキング材とはどのようなものでしょうか?

ウレタン系の素材で出来ているもので約4ミリの厚さがあるものがダンボール用途のものとして一般的です。
硬度は15~20度(ショアA)のものが多いです。その上へフィルムに貼り込みされた約3ミリの樹脂版を使用します。

なぜフレキソはさほど普及していないのですか?

まず品質的な印刷レベルが認知されていないのが第一の要因です。
現実では、高線数でフレキソ独特のボリュームを生かした印刷として、高いレベルで市場に出荷されているものも多くありますが、市場全体のシェアとしてはわずかなものです。
また、印刷機械を含めた初期投資がかかるためこのような景気低迷の時勢では初期投資に踏み込めないというのが現実のようです。
ただ、欧米の企業などを見ているとフレキソ印刷は生産効率という点からも注目の出来る印刷方式であるといえます。

フレキソ印刷をするにあたってスクリーン角度に関して注意することはありますか?

いくつか注意する点はあります。
モワレが出ないように設定するにはオフセットやグラビアと同様にC, M, Kの角度を30度ずつずらします。
このいずれか2色の間に15度でYを入れるのが一般的です。
フレキソの場合は、これらに加えてアニロックスロールの角度を考慮に入れる必要がある点が特徴です。
アニロックスロールの角度が版のスクリーン角度と同じ場合には問題が生じることが多くなります。
したがいまして、このような時は版のスクリーンの角度を全体に一定角度で回転させます。

フレキソ印刷で印刷見当が合わないのはどのような要因が考えられますか?

印版仕上がり精度・印版の貼りこみ精度・スリーブの寸法精度・クッションテープ厚み精度のいずれかの精度が出ていないと印刷見当は合いません。
もちろん、ギア精度など機械側の問題や印刷媒体による問題なども考えられます。

アニロックスロールにはどのような種類がありますか?

表面の材質的なものとしてクロムメッキロールとセラミックロールがあります。また近年特殊合成素材でのアニロックスロールも一部では出てきています。
表面のセル(スクリーン)にはダイヤモンド(ひし形)やハニカム(六角形)などがあり、それぞれ一定の角度で均等にセルが並んでいます。
アニロックスロールが持つインク量はセルの形状や線数によって変わります。

フレキソ印刷で事前校正はどのように行いますか?

最近では、フレキソ印刷用の簡易校正機材が出来ています。 スリーブをセットし、アニロックスロールから実機で使用するインク・紙を用いて簡易校正を行うシステムです。(イギリス・JMヒーフォード社製)
しかしながら、現実にはこのような機材は国内では皆無に近い状態ですのでアプルーバル(コダック)やクロマリン(デュポン)などのデジタルプルーフの使用が多く見うけられます。

ベタ印刷をきれいにするにはどのような工夫が必要ですか?

ベタ印刷の場合、版材の硬度を通常より低め(やわらかめ)の着肉性の高い材料を使用します。
反対に、クッションテープは通常より硬めのものを使用するとベタ印刷の仕上りはよりきれいになります。

細字をきれいにするにはどのような工夫が必要ですか?

フレキソプレートは、より精度が高くシャープなデジタルプレートを使用することをお奨めいたします。
版材はやや硬めのものを使用し、クッションテープは逆に通常より軟らかいものを使用すると細字の印刷はきれいに仕上がります。

水平方向に暗いスジが出ますが要因は?

要因としてはさまざまですがインクの粘度が高いこと、版・クッションテープともに硬度が高すぎること、フレキソ印刷機の振動などが考えられます。
これらの解消法としてはインクの粘度を下げること、版・クッションテープの硬度を下げること、印刷機の振動の少ない領域の印刷スピードで印刷することなどがあげられます。

フィルムに特殊塗料を塗布したいのですが、フレキソ印刷で対応できるのでしょうか?

樹脂版やアニロックスロールに影響のないものであればフレキソ印刷機で塗布することは可能です。

フレキソ印刷の版についてお伺いしたいのですが?

凸版で、材質は感光性樹脂という紫外線を照射すると硬化する特殊な樹脂です。
デザインにあわせて1色ずつ作成します。
通常の製版行程は露光・洗浄・乾燥・仕上の処理の順に行います。
近年では材料に直接レーザーを照射して削るタイプのものも開発されています。

紙コップをフレキソ印刷するには何線ぐらいが適当でしょうか?

印刷機によっても異なりますが通常は100線前後がフレキソでは多いと思われます。

ベニア板へフレキソで印刷することは可能でしょうか。
またその際の注意点はあるでしょうか?

フレキソ印刷はベニア板に対しても可能です。
表面のざらつきが多いと版の劣化が激しいことやベニア板の厚みがまちまちですと印刷のかすれやつぶれが起こるので注意しないといけません。
インクはあまり溶剤成分が多いと版の劣化の要因になります。

ダンボールへのダイレクト印刷では、プロセスフルカラーの印刷は可能ですか?

可能です。欧米では大変普及しています。
欧米では、表ライナーにコートライナーが用いられている場合がほとんどで、Eフルートダンボール、印刷再現を考慮したBEダブルダンボール、EFダブルダンボールなどへの印刷に多く見受けられます。
日本では、プロセスカラーダイレクト印刷はほとんど見受けられませんが、ダイレクト印刷の生産性、経済性から見て今後普及する可能性が高いと思われます。

ダンボールダイレクトカラープロセス印刷ではどのような環境が必要ですか?

下記の条件を満たすことが必要です。

1、フレキソ印刷機4色以上でアニロックスロール350線以上を、各色所有していること。
2、印刷表面はコートライナーなどを用いダンボールの表面平滑性が非常に高いこと。
3、デジタルプレートなどカラープロセスプレートが入手可能であること。

ダンボール印刷で7ミリの樹脂版から3ミリの樹脂版に変更すると、どのようなメリット・デメリットがありますか?

【主なメリット】
・版の質量が軽くなる
・細字などの再現がよくなる

【主なデメリット】
・7ミリと3ミリが一時期混在し、現場でのバッキング材などの取り扱いが面倒になる
・ベタ印刷などの印刷再現が悪くなる

ダンボール印刷で3ミリ版を使用する場合どのようなバッキング材がありますか?

アールバック(ロジャースジャパン社製)、サイコンプ(デュポン社製)、リバースクッション(日本電子精機社製)が基本的な材料で、これらをアレンジしたものなどが市販されています。

フレキソ印刷はなぜ今大きな注目を浴びているのですか?

対応素材(被印刷体)の豊富さや、パッケージからラベル、段ボールに至るまでのマーケットの幅広さが大きな理由となっていますが、最近はフレキソ印刷の持つ環境性や、他の版式との複合的な生産により付加価値を高めることができることも追い風になっています。
また、フレキソ印刷技術自体の進歩も著しく、印刷品質はオフセット、グラビアなど他の版式との比較においても遜色のないものとなってきました。
欧米では軟包装印刷の7割がフレキソといわれ日本での成長性が大きく期待されています。

現在フレキソ印刷はどの程度普及していますか?

日本ではフレキソ印刷は大半が段ボールの分野で使用されていて、フレキソ印刷のシェアはほぼ100%です。
次いでシェアが高いのが製袋、ラベルの分野です。
紙器、軟包材はまだフレキソの採用が進んでいないのが現状ですが、近年注目度が増し印刷機の引き合いも多いようです。
同じフレキソでも段ボールとそれ以外では機械も仕様も大きく異なります。

フレキソ印刷では、どんな素材に印刷が可能なのですか?

オフセット印刷と違い、紙、厚紙、段ボール、メタルフォイル、プラスチックなどさまざまな素材に印刷が可能です。

フレキソ印刷はどのような版で印刷されるのですか?

オフセットでは平版、グラビアでは凹版を用いますがフレキソ印刷では樹脂で出来ている凸版で印刷を行ないます。
そのため被印刷体の表面の平滑性が低くい場合でも印刷をすることができます。
フレキソ印刷の大きな特徴のひとつです。

樹脂版のメーカーは海外ではデュポン、BASFなどがあり国内では旭化成、東京応化工業、日本電子精機などがあり各社それぞれ特徴のある版を提供しています。

フレキソ印刷ってどのような印刷方式なんですか?

柔軟性のある樹脂凸版で紙やフィルムなどの被印刷体にダイレクトに印刷する方式です。
国内のラベル業界などでよく使用されている樹脂凸版印刷に似ていますが、アニロックスロールを使用する点やインクの仕様など、また機械も大きく異なります。
フレキソ印刷では樹脂版にアニロックスロールと呼ばれる印刷機に装着された彫刻ロールからインクが与えられます。
そのインクは粘度の低い水性インク、アルコールインクを使用するのが一般的でほかにUVインクなどを用いても印刷を行ないます。
総じてインク量の使用が少なく乾燥性が高いのが特徴です。
被印刷体の表面が多少粗くても印圧をかけることにより印刷ができることが特徴的で欧米ではパッケージ・軟包材・ラベルを中心としてフレキソ印刷は幅広く利用されています。

ドクターブレードとはどういうものですか?

フレキソ印刷では、アニロックスロールと呼ばれる印刷機に装着された彫刻ロールを介して樹脂版にインクが与 えられます。
アニロックスロールの彫刻部にはインクが溜まる構造になってますが、溜まるインク量を一定にす るためドクターブレードでインクを掻き落とします。
ドクターブレードの使用により高い精度で安定してインクを掻き落とすことが可能になります。
形状は薄い板状 になっています。主に鋼鉄製で磨耗しにくく設計されています。

フレキソ製版の工程はどのようなものですか?

フレキソ印刷では柔軟性のある樹脂凸版を使用します。
この樹脂版は通常感光性樹脂材料(紫外線をあてることにより硬化する材料)を使用します。
樹脂版には厚みのほか硬度、材質などの違いによるさまざまな種類があります。
材料適正はインク、印刷機械、印刷対象によって適正がさまざまです。

製版工程ですがアナログの場合、
(1)分色されたデザインデータをイメージングマシーンでフィルム出力します。
(2)フィルムを樹脂版の上にのせて露光します。
(3)樹脂版を溶剤で洗浄します。
(4)乾燥から仕上げ処理をします。
デジタルの場合は(1)の工程でフィルムの出力を行なわず樹脂版の表面をレーザーで処理します。
(2)の露光処理からは同じ工程となります。

フレキソ印刷ではどのようなインクを使いますか?

フレキソ印刷では水性インク、溶剤(アルコール)インク、UVインクなどを使用します。粘性が低く(UVを除く)、他の印刷方式と比較して一般的に使用量が少なく、速乾性であることが特徴です。

フレキソでエンドレスの印刷は可能ですか。

エンドレスは可能です。
フレキソ印刷では一般的にスリーブ(円筒形のプラスチックの筒状のもの)の上に樹脂版を使用しますが、近年この樹脂のエンドレス版が日本で製造可能となりました。
各機械に応じたスリーブに樹脂を巻きつけ表面処理をしたのち製版工程を円筒状のまま行う画期的な製版方式で東京の製版会社・株式会社精好堂によって開発されました。
世界的にも製版できる会社は限られており、これが日本で出来ることはフレキソの発展に大きく寄与するものと思われます。

フレキソCTP(Computer To Plate)とはどのようなものですか?

大半のCTPは樹脂版(デジタル用)の表面にブラックレイヤー層というものがあり、この層をレーザーでデザインに応じて削るものです。

その後、露光・洗浄・後処理・乾燥の工程を経て仕上ります。
機材はエスコグラフィックス社(ベルギー)、クレオ社(カナダ)などで製造されています。

またダイレクトで樹脂版自体を削るタイプのものもあり、これはレーザー照射後に版が仕上ります。
機材はZED社(イギリス)などが製造しています。

フレキソ印刷の精度は何よって変わりますか?

フレキソ印刷では印刷機材のほかインク、印版、被印刷体はもちろんのこと、アニロックスロール、クッションテープ、スリーブによっても印刷精度は大きく変わります。

フレキソ印刷ではスクリーン線数は何線ぐらいまで可能なのですか?

最新のフレキソ機材・資材を使用した場合、理論上は200線まで可能ですが、現実的には175線までが限度かと思います。

実際、国内で175線で生産されている工場もあります。ただし、版、アニロックスロール、インク印刷機、被印刷体などにより印刷可能線数はかなり変わります。

フレキソ印刷の印刷精度はクッションテープによって変わりますか?

印刷精度は樹脂プレートの仕上りのみならずクッションテープによっても変化します。
クッションテープの適性が印刷機、樹脂プレート、印刷内容にあっていない場合は同じ仕様でクッションテープを変えてみると一目瞭然です。

フレキソ印刷では樹脂プレートをスリーブ(プラスチック製の円筒形のもの)やシリンダーにクッションテープを用いて貼り込みを行ないます。
一般的にベタ印刷では柔らかめの樹脂プレートに固めのクッションテープを用い、高精細なスクリーン印刷には固めの樹脂プレートに柔らかめのクッションテープを用いるときれいに印刷再現できます。

クッションテープは貼りこみがしやすく、かつ貼りなおしをしてもノリ残りが少ないもの、ロングラン印刷をしても形状変化を起さないものが一般的にいいとされています。
もちろん製品自体の厚み精度や粘着性は言うまでもありません。
最近では欧米のクッションテープの技術革新もめまぐるしく、貼りこみがしやすいよう粘着層表面にエンボスなどの加工仕上げをしているものや、材質が多孔質構造で形状変化のしにくいものも出ています。

フレキソ印刷のスクリーン線数に対するアニロックスロールの影響はどのように考えればいいですか?

フレキソ印刷では一概に樹脂プレートの仕上り状態や印刷媒体のみによってスクリーン再現が決まるものでもありません。
スクリーン線数への影響の大きいものとしてフレキソ印刷機に装着されているアニロックスロール(インクを樹脂プレートに転写する彫刻ロール)があげられます。

アニロックスロールの線数はベタ印刷では線数の少ないもの、スクリーン線数の高精細なものにはアニロックスロールの線数が大きいものを使用すると印刷再現がよくなります。

スクリーン線数を選択する場合、一般的にアニロックスロールの線数の5分の1から6分の1にすると、どのようなスクリーンにもトラブルが少なく対処できます。
すなわちスクリーン線数100線の印刷再現にしようということは500~600線のアニロックスロールが必要ということになります。

アニロックスロールはどのように保管しますか?

洗浄を行なった後、湿気が少なく、高温にならずほこりなどの少ない所に、キズやほこりがつかないようカバーをして専用のスタンドで保管することをお奨めします。
アニロックスロールは印刷内容に応じてすぐに使えるようにしておくことが必要です。

印版やスリーブはどのように保管しますか?

フレキソ印版・スリーブは基本的にリピート使用します。
印刷後、洗浄を行ない、湿気が少なく、高温にならないほこりなどの少ない所、また日光などの紫外線があたらない所で保管することが必要です。
特に紫外線に、長時間さらされると樹脂版が著しく劣化します。
次回の印刷に備え品名・色等を明示して保管することが必要です。

フレキソ印刷では版(樹脂版)やテープを剥がしたあとのシリンダー、スリーブはどのようにメンテナンスしますか?

樹脂版は通常、スリーブやシリンダーにクッションテープを貼って使用します。これらのスリーブやシリンダーは他の商品と共用されることが多く樹脂版を剥がした際には微量のクッションテープの粘着層が残ります。
これらが印刷に悪影響を与えることがあります。テープの粘着層などを完全に除去する場合には専用のリムーバー(洗浄剤)を使用することをお奨めします。
汚れた箇所に洗浄剤をつけた後に、布でふき取り、水拭きしてから乾燥させるとベタ付きなどが残らずきれいに洗浄することができます。

印版はどのように洗浄しますか?

印刷が終了すると印版は通常インクで汚れている状態です。
洗浄には水(水性インクの場合)やIPA(水性インク以外)を用いることが多いですが、印版専用のクリーナーをご使用することをお奨めします。
柔らかい布に洗浄剤をつけ直接印版を拭くとよりきれいに汚れが取れます。
インクメジュームなどを洗浄に使用すると版やスリーブをいためることがありますのでご注意ください。

フレキソの製版工程で溶剤を使わないことは可能ですか?

可能です。現在タイプとして3つ考えられます。
1つ目は樹脂プレートをデザインに応じてダイレクトにレーザーで削るタイプです。現在ZED社(イギリス)などから機材が出ており今後も追随する機材が出てきそうです。
2つ目は露光後に特殊な布で不要部分の樹脂をふき取るタイプのもので、デュポン社(アメリカ)から出ています。
3つ目は溶剤の代わりに水で洗浄洗い出しをするタイプです。旭化成社(日本)から出ています。

フレキソ印刷ではバーコード検証が必要ですか?

フレキソ印刷では印刷時のバーコード検証が必要です。
これはオフセットやグラビアとの製版工程に大きな違いがあるからです。

フレキソ印刷では製版時に印刷再現を良くするためさまざまな処理を行ないます。
主なものとしてバーコード・ドットゲイン処理(予め印刷再現時に太りが起こることを想定し事前に細らせる処理)や伸縮処理(印刷通し方向に対し縮小率をかける処理)などがあげられます。
これらの処理が一部でも誤っているとバーコードで数字があっていても読み取りエラーが起こることが考えられます。

フレキソ製版工程でもバーコード検証を行なっている会社は多いですが、印刷現場でもバーコード検証を行うことをお奨めいたします。